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yumをおいしく その2

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さて、前回は「–enablerepo=」のオプションについて触れましたが、その続きからです。

ワイルドカードが使えることは書きましたが、「–enablerepo=」と「–disablerepo=」は同じコマンドラインで使用することができます。
先に記述された方から実行されていきますので、
一旦、「–disablerepo=*」で全てのレポジトリを無効にした上で「–eanablerepo=」をすれば、必要となるレポジトリのみを有効化することができます。
また、「–enablerepo=」を続けることで、複数のレポジトリを有効化することもできます。

新しいバージョンのyumでは下記で今までに実行したyumの履歴を確認することができます。

yum history

これには非常に便利なサブコマンドがあり、これを効果的に使えば作業が安全かつ効率的になります。

yum history undo [やり直したい作業のID]

undoと対になるredoもあるのでパッケージ導入前と後の動作確認や作業のやり直しに役立ちます。

yum history pkgs [パッケージの名前(例:phpやsambaなど)]

上記を使用すると記録されているパッケージのyumの履歴を確認できます。つまり、修正を加えたいパッケージのみをいじることが可能になるわけです。
尚、履歴に対象のパッケージが無い場合は、エラーになります。

そして最後に、

yum history new

これを実行すると履歴が全て廃棄されます。yumの履歴が多くなり過ぎて把握しづらくなったときなどに利用することになると思います。
yum history statsを使うと履歴の概要が確認できるので、履歴が信用できるものなのか、あてになるのかを確認することができます。

 


yumをおいしく

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yumはCentOSなどのLinuxで使用されているパッケージインストーラです。

yumという単語は、おいしいという意味の単語ですが、フォーマルな場ではほとんど使われません。
ほとんど幼児語であり、親しい仲や子供に対してのみ使用されるので会話で使用する際はご注意を。

さて、yumはサーバをセットアップする上で、非常に有用なツールですが、インストールやアップデート以外にも使い道があります。
yumを有効利用するには、レポジトリについて知る必要があります。
yumを扱う上で重要になるのが、レポジトリと呼ばれるものです。
このレポジトリ次第で、yumに出来ることが決まります。
この場合のレポジトリとは、簡単に言うとパッケージのリストみたいなものです。レポジトリが違うとインストールされるパッケージやバージョンが変わったりします。レポジトリは複数登録できますが、あまり数が多いと時間がかかってしまい不便になってしまうため、通常はレポジトリを無効化しておき、必要時のみ有効化するという方法を取るのが良いです。

–enablerepo=[レポジトリ名]

をコマンドオプションとして追加することで、yumの実行時にのみレポジトリを有効化することができます。
因みに、

–disablerepo=[レポジトリ名]

を使用することでレポジトリを無効化することができます。

さて、この有効化と無効化ではワイルドカード(*)を使うことができます。ですので上手く設定をすると効率的に複数のレポジトリを指定し有効化・無効化を行えるようになります。

さて、ここで有用となってくるのが、次のコマンド

yum repolist

有効となっているレポジトリのリストを表示してくれます。
ハイ、有効となっているレポジトリを表示させるので、上述の有効化のオプションが役に立ちます。

yum repolist –enablerepo=*

と入力すると通常では無効状態となっているレポジトリも含め全てのレポジトリが表示されます。
この際、左の列に表示されるのが、名称で有効化・無効化のオプションで認識されるものとなります。

もし、レポジトリの状態が意図しない形で有効化・無効化されている場合、レポジトリのファイルを修正します。
CentOSの場合、下記にレポジトリのファイルが保管されています。

/etc/yum.repos.d

対象となるレポジトリの情報が記載されているファイルを編集すれば、有効化・無効化の設定を変更できます。

[ ]で囲まれているのが、レポジトリの名称です。これを確認してください。次の[ ]に囲まれた記述が現れるまでがそのレポジトリについての設定になります。その中に、enable=0、もしくはenable=1という項目があるはずです。これが有効化・無効化の設定になります。0が無効、1が有効となるので、適宜に変更してください。

レポジトリを使いこなすことができるとyumが便利になるので皆さんもぜひ試してください。