Gratuitous ARP

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こんにちは。工藤です。
もうすぐ春ですね。春が過ぎると夏ですね。夏の後には秋がきて、やがて冬ですね。

「Gratuitous ARP」ってカタカナだと「グラチュータスアープ」と読むみたいです。
勝手に「グラシャスアープ」とかって覚えてました。スペイン語でありがとう「Gracias(グラシャス)」って全然違うじゃん。ありがたいarpってなんだって話です。

このGratuitous ARPは同じネットワーク内にIPアドレスの重複が発生しないかを確認するために使われます。この辺りは通常あまり意識しなくてもいいかもしれません。
もう一つ、IPの重複確認とは別にarpキャッシュなどを使用する機器「ホスト」「ルータ」「L3スイッチ」のarpテーブルを強制的に更新させる事もできます。
これらの機能を良く使用するのがVRRPなどですね。

ルータやL3スイッチの交換を実施する際に、このGratuitous ARPが威力を発揮します。例えばarpテーブルのキャッシュを300秒保持するスイッチなどがあった場合、ケーブルの差し替えだけではarpテーブルが更新されないため、通常は300秒待たないといけません。しかしこのGratuitous ARPを意図的に発行できれば、300秒待たずとも疎通を行う事ができます。

しかし使用法を誤った場合、同ネットワークのarpテーブルが狂い、正常な通信を阻害してしまう事にもつながります。そのため、通常は人為的な発行はせずに、機器が起動するタイミングやネットワークの再起動などを実施した際に自動的に発行されます。

具体的な方法についても書こうと思いましたが、面倒なのでまた別の機会にします。
機器の交換を実施する時は、時間はかかるが機器の再起動によるarpテーブル更新が一番確実ですね。

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