さて、前回は「–enablerepo=」のオプションについて触れましたが、その続きからです。
ワイルドカードが使えることは書きましたが、「–enablerepo=」と「–disablerepo=」は同じコマンドラインで使用することができます。
先に記述された方から実行されていきますので、
一旦、「–disablerepo=*」で全てのレポジトリを無効にした上で「–eanablerepo=」をすれば、必要となるレポジトリのみを有効化することができます。
また、「–enablerepo=」を続けることで、複数のレポジトリを有効化することもできます。
新しいバージョンのyumでは下記で今までに実行したyumの履歴を確認することができます。
yum history
これには非常に便利なサブコマンドがあり、これを効果的に使えば作業が安全かつ効率的になります。
yum history undo [やり直したい作業のID]
undoと対になるredoもあるのでパッケージ導入前と後の動作確認や作業のやり直しに役立ちます。
yum history pkgs [パッケージの名前(例:phpやsambaなど)]
上記を使用すると記録されているパッケージのyumの履歴を確認できます。つまり、修正を加えたいパッケージのみをいじることが可能になるわけです。
尚、履歴に対象のパッケージが無い場合は、エラーになります。
そして最後に、
yum history new
これを実行すると履歴が全て廃棄されます。yumの履歴が多くなり過ぎて把握しづらくなったときなどに利用することになると思います。
yum history statsを使うと履歴の概要が確認できるので、履歴が信用できるものなのか、あてになるのかを確認することができます。