yumはCentOSなどのLinuxで使用されているパッケージインストーラです。
yumという単語は、おいしいという意味の単語ですが、フォーマルな場ではほとんど使われません。
ほとんど幼児語であり、親しい仲や子供に対してのみ使用されるので会話で使用する際はご注意を。
さて、yumはサーバをセットアップする上で、非常に有用なツールですが、インストールやアップデート以外にも使い道があります。
yumを有効利用するには、レポジトリについて知る必要があります。
yumを扱う上で重要になるのが、レポジトリと呼ばれるものです。
このレポジトリ次第で、yumに出来ることが決まります。
この場合のレポジトリとは、簡単に言うとパッケージのリストみたいなものです。レポジトリが違うとインストールされるパッケージやバージョンが変わったりします。レポジトリは複数登録できますが、あまり数が多いと時間がかかってしまい不便になってしまうため、通常はレポジトリを無効化しておき、必要時のみ有効化するという方法を取るのが良いです。
–enablerepo=[レポジトリ名]
をコマンドオプションとして追加することで、yumの実行時にのみレポジトリを有効化することができます。
因みに、
–disablerepo=[レポジトリ名]
を使用することでレポジトリを無効化することができます。
さて、この有効化と無効化ではワイルドカード(*)を使うことができます。ですので上手く設定をすると効率的に複数のレポジトリを指定し有効化・無効化を行えるようになります。
さて、ここで有用となってくるのが、次のコマンド
yum repolist
有効となっているレポジトリのリストを表示してくれます。
ハイ、有効となっているレポジトリを表示させるので、上述の有効化のオプションが役に立ちます。
yum repolist –enablerepo=*
と入力すると通常では無効状態となっているレポジトリも含め全てのレポジトリが表示されます。
この際、左の列に表示されるのが、名称で有効化・無効化のオプションで認識されるものとなります。
もし、レポジトリの状態が意図しない形で有効化・無効化されている場合、レポジトリのファイルを修正します。
CentOSの場合、下記にレポジトリのファイルが保管されています。
/etc/yum.repos.d
対象となるレポジトリの情報が記載されているファイルを編集すれば、有効化・無効化の設定を変更できます。
[ ]で囲まれているのが、レポジトリの名称です。これを確認してください。次の[ ]に囲まれた記述が現れるまでがそのレポジトリについての設定になります。その中に、enable=0、もしくはenable=1という項目があるはずです。これが有効化・無効化の設定になります。0が無効、1が有効となるので、適宜に変更してください。
レポジトリを使いこなすことができるとyumが便利になるので皆さんもぜひ試してください。